ナポリを見ずに死ねない

か~~え~~る~~の~~~~ だい がっ しょ~!

映画『あさひなぐ』を見てきました。

 

なんだこのブログまだあったのか(挨拶)

 

明日は夜勤で夜更かしが社会的に許されるので実写あさひなぐを見てきました。とか書いてるうちに一番前で並んでたのに始発電車で座り損ねたんじゃが???一度扉が閉まるんじゃないんかーい。ちくしょう。。

  

映画『あさひなぐ』 公式サイト

 

原作はビッグコミックスピリッツで連載中。既刊は24巻。宣伝は基本。

あさひなぐ 【作品TOP】 | ビッグコミックBROS.NET(ビッグコミックブロス)|小学館

 

読めば心熱くなる! 青春武道コミックの決定版!!(スピリッツ公式サイトより)

 

部活青春ものです。元美術部員の運動できない主人公が薙刀で高校部活動のアメリカンドリームを目指す話(?)。よくあるお話ではあるんだろうけど凄い心惹かれる漫画なんです。

ひたむきな主人公と泥臭くも楽しげな部活動風景、薙刀という少し見慣れない妙な魅力を感じる武道。三倍満。個人的には線がしっかりした絵がヒット。役満

 

笑いあり、涙あり、手に汗握る真剣勝負ーー

青春"なぎなた"エンターテインメント!(劇場版公式サイトより)

 

劇場版は乃木坂で推してるんすね。ほへー(今知った)。って大倉(恰幅がいい)以外の二つ坂(主人公の通う高校)部員全員乃木坂なんかい!大倉役の豊田望生さんはやりにくくなかったのか。。

 

 

で、どうだったのか(原作抜きVer)

原作読んだことあるのでそれを踏まえた感想はまず置いといて、それを抜きにしてよかったと思う点をいくつか。

 

  • 迫力ある薙刀の試合
  • 華麗な真春先輩
  • 眩しい部活シーン

 

…なんか上でも言った気がするなこれ。

漫画読んでても動いている薙刀の試合って全く見たことないわけです。映画の試合シーンって実際の試合と比べてどうかはわからんですが、あんなスピーディーなものとは。得物が長い分、面や胴は凄い派手に思えます。意表を付いた小手、脛も鋭くてカッコいい!構えも色々、八相や上段とか試合中にスタイルを変えるってあまり他の競技にはないんじゃないかな。上段構えの威圧感がすごい。試合とか見に行きたくなります。

そして真春先輩役の白石麻衣さん、綺麗すぎやん。。凛とした姿が薙刀とよく合う。Twitterで"真春先輩に蹴られたくなる人が続出する"みたいなツイート見たけど、普通に納得する。あれは蹴られたくなる。

部活シーンは見ると無条件で眩しく感じる今日このごろ。劇場版あさひなぐは主人公だけじゃなく、二つ坂高校薙刀部全員の成長譚になっていました。個性的なキャラクターのコミカルなシーンは勿論楽しめるんですが、部員それぞれが悩みながらも真剣に薙刀と向き合って練習するシーンなんか心を打つものがあります。俺のひたむきさはどこに置き忘れてしまったのか。。。今打ち込むものがない人は思わず切なくなるゾイ。

 

部活青春ものとして見に行って損はない作品なんじゃないでしょうか!とりたててここが駄目だった、みたいなとこはなかった気がするなー。部活もの映画とか他に見たことないからわかんね。でも友情、努力、勝利みたいな話が面白くないはずがない!(原作はジャンプ連載作品ではない)

 

 

じゃあ原作知ってる身だとどうなのか(※ネタバレがアルヨ)

原作漫画が好き勢としては良くも悪くも思うところがありました。多くはこのキャラはもっとこうだったら~だけども。以下、箇条書きで。

 

  • 大倉役、紺野役の原作再現率の高さ
  • 真春役、寿慶役の再現率の低さ
  • 夏合宿での旭の抜き技云々
  • 新人戦、真春敗北時の絶望感の薄さ

 

こんなとこでしょうか。まずは大倉、紺野の再現率の高さ!どっちも初登場シーンは笑った。大倉はマジで見た目もパーフェクト過ぎる。八十村と啖呵切り合うシーンは、原作読んでて想像してたものそのままで感動しました。紺野は可愛いけどUZEEEEEEE!!でもそれがいい!!くやしい!コミカルな役どころは雰囲気そのままでしたね。顧問も良かった。原作ではもっとスベりたおしですけども。

逆に原作で凛としたキャラ付けの役は少しイメージとずれてました。実際あんな女性なんてそうそういなそうだからしょうがないとも思う。原作の真春は見た目以外女子感ゼロやからね。寿慶も原作みたいに淡々とした雰囲気出しすぎるとあまり絵にならんのかな。どうしても演者の素は入るものなんでしょうか。難しいですね。

夏合宿最後で旭が寿慶に抜き技で一本を取りかけるという原作でも屈指の熱いシーンですが、あれはもともと、旭は自分で抜き技が武器だと思っている→寿慶にお前のは抜き技じゃないと言われる→最後の最後で寿慶に抜き技をお見舞いって流れじゃなかったかな? 原作読んでるとちょっとバックボーンの物足りなさ感が。。

バックボーンの物足りなさ、って点で共通なのが新人戦で真春が負けたシーン。原作だともっとゆっくり進んでるのもあって、真春がどれだけ二つ坂の精神的支柱だったかってのいうのが読んでて伝わって来るんですが、映画だと尺の都合上けっこう話がポンポン進むのであまり感じれなかったかなー。映画であさひなぐにはじめて触れた人の意見が聞いてみたいかも。夏合宿のシーン等々で十分だったのだろうか。

 

色々書きましたが、最後の練習試合で八十村の相手が的林、とか劇場版オリジナルのシーンでも結構おお…!ってなるシーンがあったりと満足できました。なんと言っても二つ坂薙刀部の雰囲気がすごく出てる!原作ファンも見に行って普通に楽しめる作品になっているように感じました。

 

 

総評

原作が好きな人、乃木坂が好きな人、部活青春ものが好きな人、少しでも興味を持てた人は見に行って楽しめる作品だと思います。なんというか誰も拒絶しない空気感、見る人を拒まない映画です。薙刀と女子高生の織りなす笑いあり涙ありのお話を是非劇場で!だいぶ旬すぎてるからもうすぐ公開終わる気もする。急げ!

 

気に入った人は原作漫画も読んでね!(こうみょうなすてま)